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暑中見舞い

2023年7月10日

さて、時が経つのは早いもので、7月となりました。
梅雨明けも間近、二四節気は小暑を迎え、雲の間から注ぐ陽がだんだんと強くなってまいりました。日の長さが嬉しく感じられる季節、いよいよ夏の訪れを待ちわびる頃です。
 
  
本格的な夏の到来も目前、ときに「梅雨(つゆ・ばいう)」の語源はご存じでしょうか?
諸説ありますが、ここでは「梅」の原産地は中国、揚子江中~下流域の沿岸地域では、晩春から初夏にしばしば長雨が降ることに由来するという説をご紹介します。
 
「梅」の実が熟す頃に降る「雨」から「梅雨」
もと中国語読みの「梅雨(méiyǔ/メェイユー)」が転じて「ばいう」と呼ばれたとされています。
それが日本で「つゆ」とも呼ばれるようになった経緯は未詳が多く、露(つゆ)にかけているとか、梅の実が熟し潰ゆ(つゆ)に関連すると様々な云われがありますが、 江戸時代後期編纂の季寄せ『日本歳時記』では〝此の月淫雨(いんう)ふるこれを梅雨(つゆ)と名づく〟という一文を見つけることができます。

 
なお、中国では「黄梅雨」と記されることもあるそうで、
日本でも、夏至の前に降る雨を「黄梅雨(きつゆ・きづゆ)」と呼び、文字どおり青梅の実が次第に黄みを帯びて熟し始める頃の雨を指します。 俳句を嗜まれる方にとっては馴染み深い季語ではないでしょうか。
 
また、その色づく「梅の実」も、この季節ならではの風物詩。ほんの限られた期間だけの特別な旬の香りに包まれるのが何よりの醍醐味です。 (かくいう私も、物心ついた頃からの年中行事であり、季節になると梅仕事にいそしみます。出来上がったそれらは、私にとって夏越しの必須アイテムです。)
 
 
さて、一年も折り返しです。2023年後半も皆様にとって「実り」多いものになりますように。その一助となるべくAZN九州ではなお一層邁進してまいります。

 

福岡本社 山本